101A59

24歳の女性。VDT作業者の健康診断で、頸肩腕部の痛みとしびれ感とが持続すると訴えている。4年前からコンピュータ端末を使用したデータ入力作業に従事している。就労開始後、痛みとしびれ感とを感じはじめ、1か月前から症状が強くなった。
産業医の指導として誤っているのはどれか。
作業の前後、休憩時に体操を実施する。
作業ローテーションの導入を検討する。
キーボードの位置を肘の高さに調整する。
午前中の作業量を増やし午後の負担を軽くする。
空調の冷気が頸肩腕部に直接当たらないようにする。

解答: d

101A59の解説

頸肩腕部の痛みとしびれ感とが持続する24歳女性。VDT作業者であり、就労開始後から痛みとしびれ感とを自覚し始めており、頸肩腕症候群が疑われる。
a・b 頸肩腕部への負担軽減のため適宜休憩やストレッチをはさみ、一連続作業時間を短縮する。一環として、他の作業とのローテーションを導入することも有効であろう。
c キーボードの位置を肘と同じ高さが適正である。
d 誤り。1日の作業時間合計に変化がなく、負担軽減対策として成り立っていない。
e 冷気により疼痛が増悪している可能性もあり、空調管理を行う。

正答率:80%

テーマ:VDT作業者への産業医の指導

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