101A26

64歳の男性。上腹部の不快感を主訴に来院した。血液所見:赤血球385万、Hb10.6g/dL、白血球8,600、血小板24万。免疫学所見:CRP0.2mg/dL、CEA3.5ng/mL(基準5以下)。上部消化管造影写真を別に示す。
最も考えられるのはどれか。
胃ポリープ
胃粘膜下腫瘍
胃癌
胃憩室
胃巨大皺襞症

解答: b

101A26の解説

上部消化管造影写真で隆起性病変を認め、不整なバリウムの貯留を認めている箇所は臍窩〈delle〉であろう。肛門側からbridging foldも認めており、胃粘膜下腫瘍を考える。
a 大きさからしてポリープは考えにくい。
b 正しい。表面平滑であり、矛盾しない。
c 表面平滑であり、潰瘍形成など認めていない。
d 憩室の場合は造影剤の貯留を胃外側に認める。
e 造影写真で大脳回様の巨大皺襞を認めるはず。

正答率:69%

テーマ:胃粘膜下腫瘍の造影所見

フォーラムへ投稿

関連トピック