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100A11
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40歳の男性。1年前からのふらつきと歩行時の動揺視とを主訴に来院した。両側耳鳴もある。鼓膜は正常である。温度眼振検査では両側反応の低下を認める。オージオグラムを別に示す。
考えられるのはどれか。
a
外リンパ瘻
b
真珠腫性中耳炎
c
中毒性平衡障害
d
良性発作性頭位眩暈症
e
椎骨脳底動脈循環不全症
解答: c
100A11の解説
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両側の障害でふらつき、動揺視(Jumbling現象)、耳鳴りを認め、オージオグラムでは両側で高音障害型の感音難聴が示唆される。また、その症状が1年続いていることを考えると中毒性平衡障害が疑われる。
a 前庭窓や蝸牛窓に孔が開くことのよる片側性の感音難聴を示す。両側で起こったとは考えにくい。孔が開くときのpop音が特徴的。
b 初期では伝音難聴を認め、真珠腫による破壊が進むと蝸牛症状が出現する。感音難聴も生じ、混合性難聴となる。
c 正しい。ストレプトマイシンやカナマイシン、ループ利尿薬などで生じる。めまいを伴う両側性の難聴では薬剤性障害を疑う。
d 頭位変換によるめまいが主症状で数秒でおさまる。また、蝸牛症状はない。
e 脳血流の低下であり、めまいも生じるが手足のしびれや暗黒感、意識障害や構音障害など症状が多彩である。
※
104I70
の類題。
正答率:70%
テーマ:中毒性平衡障害の診断
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