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100I27
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82歳の男性。右眼の視力低下の進行を主訴に来院した。4年前から両眼ともに徐々に進行するかすみを自覚していたが放置していた。視力は右0.4(矯正不能)、左0.8(矯正不能)。眼圧は正常であり、眼底は透見できる範囲では異常がない。右眼の前眼部写真を別に示す。
術後視機能に優れた術式選択に必要な検査はどれか。
2つ選べ
。
a
眼軸長
b
角膜厚
c
角膜屈折力
d
水晶体厚
e
水晶体核硬度
解答: a,c
100I27の解説
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散瞳下の写真で車軸状の水晶体の混濁が確認できる。皮質白内障を認め、視力低下もあるので水晶体再建術の適応である。眼内レンズ挿入術を行うに辺り行う必要がある検査を選ぶ。
a 正しい。眼の屈折力を決めるのは角膜と水晶体と眼軸長である。眼軸が長い場合、焦点距離を伸ばすためにやや弱めの度の眼内レンズを挿入するのがよい。また、手元をよく見たい場合、あえて術後に近視になるようにレンズを選ぶこともある。
b 緑内障の指標となる。
c 正しい。aと同様、術後は角膜と眼軸による焦点距離に加えて眼内レンズの度数によって術後の屈折力が決まるため重要である。
d 吸引してしまうため必要ない。
e 術式の決定には必要であるが、術後視機能には関係ない。核硬度が高すぎても低すぎても吸引が難しくなり、手術の難易度が上がる。
正答率:88%
テーマ:老人性白内障の術式選択のための検査
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