100H27

28歳の女性。同居している夫の姪が最近風疹に罹患したので、心配になり来院した。約1年前に結婚し、強く妊娠を希望している。麻疹と水痘とは幼児期に罹患したことが分かっているが、風疹の罹患歴と予防接種歴とは不明である。月経は規則的で半月前に通常の月経があった。感染症発生動向調査によると、この地方で風疹の流行は最近ほとんどみられていない。
適切なのはどれか。2つ選べ
本人の予防接種歴を母子健康手帳で確認する。
風疹ワクチンを接種する。
夫に風疹予防接種を受けてもらう。
風疹の抗体価を測定する。
夫の姪と別居する。

解答: a,d

100H27の解説

同居している夫の姪が最近風疹に罹患し心配になっている28歳の挙児希望女性である。感染症発生動向調査によると、この地方で風疹の流行は最近ほとんどみられていない。
a 正しい。まずは本人の予防接種歴を母子健康手帳で確認すべきである。
b 妊娠している場合、風疹ワクチンにより胎児感染を起こす可能性があり避けるべきである。
c 夫だけが風疹予防接種を受けても主訴を解決できない。
d 正しい。風疹に対する抗体価を測定することで現在の感染の有無を確認する。
e 既に感染している可能性もあり、現時点での別居の必要性は無い。

正答率:69%

テーマ:風疹感染を心配する女性への対応

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