100H24

31歳の女性。帝王切開術の翌日に歩行を始めたとき、突然胸痛と動悸とを訴えた。意識は清明。身長161cm、体重75kg。呼吸数28/分。脈拍112/分、整。血圧98/76mmHg。顔面蒼白で苦悶状である。
まず行う検査はどれか。2つ選べ
呼吸機能検査
動脈血ガス分析
腹部超音波検査
胸部造影CT
頭部MRI

解答: b,d

100H24の解説

帝王切開術後、歩行直後に胸痛と動悸を訴える31歳女性。安静臥床後の歩行であり深部静脈血栓症による肺血栓塞栓症を疑う。
a 呼吸機能検査では肺血栓塞栓症の診断はできない。そもそも胸痛を訴えている時に検査はできない。
b 正しい。肺血栓塞栓症による低酸素血症の程度を評価する。
c 腹部超音波検査で肺の血栓症の有無は評価できない。
d 正しい。肺動脈の造影欠損の有無で肺血栓塞栓症を診断する。
e 頭部MRIは脳梗塞急性期などに行う。肺血栓塞栓症の診断には有用ではない。

正答率:83%

テーマ:肺塞栓症を診断するための検査

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