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100F12
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2歳の女児。1歳5か月ころから眼が内側に寄るのに家族が気付いて来院した。左眼の内斜視を認め、交代視は可能である。中間透光体と眼底とに異常はない。調節麻痺薬点眼下で屈折は両眼ともに+5.0ジオプトリーである。
最初に行う治療はどれか。
a
近方注視訓練
b
右眼の遮閉治療
c
完全矯正の眼鏡装用
d
副交感神経遮断薬点眼
e
両眼の内直筋後転術
解答: c
100F12の解説
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両眼ともに遠視を認め、調節性内斜視だと考えられる。調節性内斜視とは、輻輳(寄り目)をすることで、遠視(近くも遠くもピントが合わない)を調節しようとしている状態である。幼少期は多少なりとも遠視であることが多いが成長とともに改善される。交代視が可能ということは両眼共に弱視にはなっておらず、片目ずつならばまっすぐにものを見ることができるということ。よって、遠視の眼鏡で輻輳の必要がない状態にしてやればよい。
a 間歇性外斜視で行われるものである。
b 不同視弱視のおそれがある場合に健眼を遮蔽するという方法である。
c 正しい。上記の通り。
d 侵襲的であり内斜視の治療にはならない。
e 完全矯正の眼鏡の装用で改善がみられない斜視に適用される。
正答率:88%
テーマ:調節性内斜視の治療
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