解決済 113B30 09.肝胆膵

胆道癌

肝胆膵一つ目の講義で、「緩徐発症と貧血から胆道癌だろう」とおっしゃっていましたが、貧血と胆道癌を結びつけられる理由が知りたいです。

回答4件

  • ①直接ビリルビンメインで上昇する黄疸を認めている →肝臓〜胆管のトラブル
    ②AST, ALTよりもALP, γGPTメインで上昇→肝臓じゃなくて胆管のトラブル
    ③胆管のトラブル→奇形(胆道閉鎖や胆道拡張症)、結石、悪性腫瘍が代表的
    ④高齢者で発症→奇形は考えにくい
    ⑤急激な痛みで発症していない→結石は考えにくい
    ⑥高齢者で貧血→悪性腫瘍は十分に考えられる

    な感じでしょうか。

    もちろん糖尿病で痛みを感じにくい可能性や、右季肋部の軽度圧痛があることから結石は完全に除外できません。が、結石だったとしても、それより重症である悪性腫瘍を念頭に置いておいたほうがよいはずであり、「緩徐発症と貧血から胆道癌だろう」の図式は変わりません。

  • ご回答ありがとうございます。③の部分の知識がなかったため、わからなかったようです。
    もう少し補足いただければ幸いなのですが、⑥において、高齢者で悪性腫瘍はわかりますが、悪性腫瘍の所見として、貧血があるということでしょうか?もしそうなら胆管癌に特異的な所見でしょうか、それとも悪性腫瘍全般に幅広く見られるものなのでしょうか?

  • わかりました。丁寧な解説ありがとうございます。

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  • 問題参照 113B30

    60歳の男性。妻に黄疸を指摘され来院した。45歳時に糖尿病と診断され経口糖尿病薬を服用している。意識は清明。体温36.8℃。脈拍72/分、整。血圧128/76mmHg。呼吸数14/分。眼瞼結膜は軽度貧血様で、眼球結膜に黄染を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。右季肋部に軽度の圧痛を認める。下腿に浮腫を認めない。血液所見:赤血球356万、Hb 10.8g/dL、Ht 35%、白血球7,500、血小板38万。血液生化学所見:総蛋白7.2g/dL、アルブミン4.2g/dL、総ビリルビン5.8mg/dL、直接ビリルビン3.7mg/dL、AST 48U/L、ALT 65U/L、ALP 689U/L(基準115~359)、γ-GTP 243U/L(基準8~50)、尿素窒素45mg/dL、クレアチニン3.5mg/dL、血糖153mg/dL、HbA1c 7.4%(基準4.6~6.2)。CRP 1.1mg/dL。

    まず行うべき検査はどれか。

    • a 腹部造影CT
    • b 腹腔鏡下肝生検
    • c 腹部超音波検査
    • d 磁気共鳴胆管膵管撮像〈MRCP〉
    • e 内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査〈ERCP〉
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