解決済 113D69 09.肝胆膵

Vater乳頭癌による狭窄、ERCPの位置付け

おそらくVater乳頭の癌だと思いました。
1、ERCPでは、十分に閉塞を緩和できなそう
2、ERCPは切開もするから、転移のリスクが増すかな?
と思いました。
生検できるということは、切開もそれ以上のリスクではないと考えるのかもしれません。
オペの際seedingがある事もあったりと、色々考えました。
転移のリスクは上がらないと考えていいのでしょうか?
また、第一選択はステントだと考えました。幸い選択肢にありませんが、今後出てきた場合、切開vsステントならばどのような優先順位でしょうか?

回答3件

  • 十二指腸乳頭部癌では動揺性の黄疸をみるのが特徴で、本症例でもビリルビン値が上昇しているわけではありません。つまり、ドレナージは急がないということです。
    ですので、まずは診断と病期を判定し、切除可能ならope(ope前に減黄の必要があればプラスチック製のチューブを挿入するようです)、切除不能でなおかつ減黄が必要であればステントまたはチューブの挿入を検討すべきと考えます。なお、opeや生検による転移リスクの上昇はガイドラインに記載されておりませんでした。

    自覚症状が強くない今、まずは診断をつけることが優先です。
    ですので、本症例において第一選択は切開でもステントでもないと思います。また、もし感染を起こしている場合はドレナージが必要ですが、切開vsステントといった議論は症例によるかと存じます。
    お答えになっていれば幸いです。

  • ありがとうございます!
    助かりました!

  • ありがとうございます!
    助かりました!

コメントを投稿する

ログインするとコメントを投稿することができます。

  • 問題参照 113D69

    62歳の男性。腹部膨満感と褐色尿を主訴に来院した。1か月前から腹部膨満感と時々、尿の色が濃くなることを自覚していた。飲酒は機会飲酒で、薬剤の服用はない。身長169cm、体重62kg。体温36.1℃。脈拍68/分、整。血圧134/86mmHg。呼吸数14/分。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ウロビリノゲン(±)、潜血(±)。血液所見:赤血球428万、Hb 14.5g/dL、Ht 47%、白血球9,300、血小板20万。血液生化学所見:アルブミン4.0g/dL、総ビリルビン1.3mg/dL、直接ビリルビン0.9mg/dL、AST 98U/L、ALT 106U/L、ALP 492U/L(基準115~359)、γ-GTP 92U/L(基準8~50)、アミラーゼ58U/L(基準37~160)、クレアチニン0.6mg/dL。CRP 1.1mg/dL。腹部超音波検査で異常を認めない。上部消化管内視鏡像を別に示す。

    まず行うべきなのはどれか。2つ選べ

    • a 生検
    • b 利胆薬投与
    • c 内視鏡的乳頭切開術
    • d 経皮的胆道ドレナージ
    • e 磁気共鳴胆管膵管撮像〈MRCP〉
  • 関連トピック

    なし