解決済 111G49 13.加齢老年学

つま先立ち困難の原因は、廃用症候群によるものか。

お世話になっております。
本症例で「つま先立ち困難である」という記載から、当初、神経学的にS1領域が障害されているのではと考えました。しかしながら、転移性骨腫瘍はC7頸椎で異常集積を認めているため、神経学的にはC7以下全てで障害されるはずであり、その場合「膝伸展筋力はMMTで4である」という記載から膝を伸展させるL4と、それより下位のS1でMMTに差が出るとは考えにくいと思いました。
よって、「つま先立ち困難である」のは、神経の障害ではなく、むしろ入院で廃用症候群が生じ、腓腹筋の筋力低下が生じているのではと考えたのですが、いかがでしょうか。

回答2件

  • 「腱反射の亢進はない」とありますので、転移性骨腫瘍による影響は少ないのではと考えます。「入院で廃用症候群」の可能性もあると思いますが、文章から入院中に筋力低下が生じた旨は読みとれないため、入院前から筋力低下があった可能性もあると思います。

  • 元々、筋力低下があった可能性は思いつきませでした!勉強になりました。
    ありがとうございます!

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  • 問題参照 111G49

    77歳の女性。肺癌を原発とする第7頸椎の転移性骨腫瘍への放射線治療のため入院した。歩行時のふらつきを感じており、トイレでの排泄ができなくなることを心配している。意識は清明。両上肢筋力は正常、両膝伸展筋力は徒手筋力テストで4。頸部の運動時痛と右上肢異常感覚とを認める。腱反射の亢進はない。両足でのつま先立ちは困難である。側臥位となって起き上がることはできるが、ベッドからの立ち上がりには柵が必要である。伝い歩きは可能で腰痛はない。骨転移による病的骨折のリスクは患者と家族とに説明されている。全身骨シンチグラフィで下位頸推と右上腕骨近位端とに異常集積を認める。

    在宅復帰に向けた生活管理で適切なのはどれか。

    • a 排泄管理はベッド上とする。
    • b 腰椎コルセットの装用を指導する。
    • c 両足でのジャンプ運動を励行する。
    • d 右側臥位から起き上がるように指導する。
    • e 立ち上がり時に右上肢を用いないように指導する。
  • 関連トピック

    なし