確かに心筋梗塞の合併症として心タンポナーデはありますが、心タンポでは「入院時に認めなかった全収縮期雑音」を説明することができません。お答えになっていれば幸いです。
回答失礼いたします。
こちさんに付け加えさせていただくと、収縮時に心臓から拍出される血液量の減少で前負荷低下になり血圧低下、それを代償するために心拍数増加でも説明がつくことと、やはり前壁の心筋梗塞ですから乳頭筋断裂の方が筋がよろしいように感じました。
一つ参考になれば幸いです。
お二方、お返事ありがとうございます。
お返事の通り、新規の全収縮期雑音という点だけに着目すると、心室中隔穿孔と乳頭筋断裂が該当すると思います。しかし、乳頭筋断裂が下壁梗塞(右冠動脈閉塞メイン)で起こりやすいことを踏まえると、やはり前壁梗塞により心室中隔穿孔と心タンポナーデが同時に起こっていると考えた方がしっくりきています。
とはいっても、公表されている解答がこれなので、やはり新規の心雑音というところにだけに着眼すべきだったのでしょうか。
あまり変に考えすぎずに解く方が無難なんですかね、、、
新規の収縮期雑音「だけ」に着目するというよりも、病歴や所見から総合的に最も考えやすいものを選ぶとその2つが考えられると思います。乳頭筋断裂は決して下壁梗塞のみで起こるとは限りませんし、V1〜5のST上昇からは広範に梗塞が起こっており、発症後2時間で来院したということはすぐに治療を行ったとしても再灌流まで3〜4時間はかかっています。この状況からは心筋壊死は広く乳頭筋断裂が起こってもおかしくないと思います。また、頻脈・脈圧低下という状態は、心タンポ以外でも起こりえます(神経性以外のショックであれば概ね起こりますよね)。なので、「乳頭筋断裂が下壁梗塞で起こりやすい」点をメインに着目してしまうのではなく、全体を考えたほうがよいかと存じます。
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