完全失業率が高いとは原数値の最多なのか、年齢層での割合が高いのか、どちらを指しているのでしょうか。平成29年度の統計を参照すると、前者は25~34歳が41万人で最多、後者は15~24歳で4.1%と最高でした。【労働力調査(基本集計) 平成29年(2017年)11月分 (2017年12月26日公表)】
原数値には季節変動があるため、季節調整値の方が月別のデータ分析には向くようです。
http://www.stat.go.jp/data/roudou/pdf/point04.pdf
が、本問の設問形式もそうですが、あくまで年単位のマクロな視点から評価すべきで、2017年11月といった1点をみて論ずるのは早計な気もします。
実際、現時点で最新の年次統計である2016のデータ(以下)を見る限り、未だ25〜34歳がNo.1でOK。
http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/ft/pdf/index1.pdf
なお、ふと気づいたのですが、25〜34歳の完全失業率は減少が著しいですね。
35〜54歳と大差なくなってきています。解説にその旨を追記しておきました。
※最新すぎるお話ですので、これをご覧の受験生の方は気にしなくて大丈夫です!
うーむ、もしかして......。
完全失業者数:次の3つの条件を満たす者
①仕事がなくて調査週間中に少しも仕事をしなかった(就業者ではない)。
②仕事があればすぐ就くことができる。
③調査週間中に,仕事を探す活動や事業を始める準備をしていた(過去の求職活動の結果を待っている場合を含む)。
↑は実数としては25~34歳が最多
完全失業率:「労働力人口」に占める「完全失業者」の割合
↑の定義からするに、15~24歳の人たちって学校に行っているので、「労働力人口」の母数がそもそも少ない。よって率としては最多。
っていうことですかね。だとすると、109B29は率について聞かれているので、解説として示すなら「15~24歳が最多」が正しいのか。
というわけで、再度解説を修正しておきました。
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