お世話になっております。1点質問があります。
本症例は、胸骨左縁第2肋間に粗い収縮中期雑音を認めることから、肺動脈弁狭窄症が強く疑われ、右室造影もそれに矛盾しない所見があるということで納得しました。また、心臓カテーテル検査では、右室流出路狭窄に伴い、右室圧が増加し、主肺動脈に比べて圧較差を生じていることも納得しました。
しかしながら、左室圧と大動脈圧は92/58mmHg、94/8mmHgとなっており、5歳(学童期)における収縮期血圧である110mmHgより減少しているように感じます。拡張終期という言葉をしっかり把握できてないのが原因かもしれません。
本質的な部分ではない気もするのですが、疾患理解をより深めるために質問させて頂きました。
何卒よろしくお願いします。
肺動脈弁狭窄により左心系への灌流が低下し血圧が若干低下しているのだと思います。
お答えになっていれば幸いです。
ご回答ありがとうございます。
左室圧が低下している理由が大変腑に落ちました。
しかしながら、左心系への還流低下と同様に、肺動脈圧も低下するように感じました。今回、肺動脈圧が正常~やや高値となっているのは、右室狭窄路から流出するジェット流を測定しているとの理解でよろしいでしょうか。肺動脈も拡張しているため、やはり肺動脈圧は低下するように感じまして…。
重ね重ね申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
横から回答失礼致します。
仰せの通りかと思います。肺動脈弁が狭い影響で右心圧が上昇し、それにつられて肺動脈圧も上昇したと考えるのが一番じゃないでしょうか?
肺動脈弁の肺側の拡張についてなのですが、この拡張が肺動脈全てで起こっていれば血圧も低下しうると思います。しかし拡張はおそらく局所的なものだと思うので平均すれば肺動脈圧は右心圧の狭窄によるジェット気流の影響の方が受けやすく今回はそれにより肺動脈圧は上昇したのだと思いました。
ご回答ありがとうございます。
ジェット流による影響と、肺動脈拡張による影響を比較した時に、ジェット流の影響が大きく出ているということで納得しました。
今回の問題で理解を深めることができました。
皆さん回答してくださり、大変ありがとうございました。
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