私のイメージでは、腹膜まで炎症が波及したときは腹膜炎までいっているからopeすると思っていました。
局所限局型の腹膜炎ならopeでなく抗菌薬治療を行っていくのでしょうか?
この症例では、WBC13000、CRP4.8ということと、主訴的にもそんなに炎症所見の甚だしさがないということで、抗菌薬のチョイスということでよいのでしょうか?
学生の意見ですが,
炎症が局所であることから,抗菌薬の投与でいいかなと思いました。
例えば虫垂炎で炎症が腹膜まで波及していても,まずは抗菌薬を行くと思います。
また,最近問われるように「まず」行う対応と考えれば,抗菌薬>手術ですかね。
解説にもあるように,まずは抗菌薬で様子を見る,というのが良いのでしょう。
また,急性腹症ガイドラインに関する記事(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaem/37/4/37551/pdf )のp553の,ステップ2「手術/IVRの必要性の評価」欄の
3.手術を要する病態の有無
・出血
・臓器の虚血
・汎発性腹膜炎
・臓器の急性炎症
の記載からも,本症例でいきなり開腹手術(緊急ope)は違うかなと思いました。
わかりやすい解説ありがとうございました。
ガイドラインも参考にさせてもらいます。
Hinchey分類という,憩室炎の分類があります。
それに従えば,限局性腹膜炎であれば抗菌薬で治療し,手術はしないことになります。
汎発性腹膜炎では死亡率が上昇(stage3で約13%だそうです)するので,手術適応になると解釈しております。
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