解決済 110I31 08.消化管

110i31 腸管壊死の鑑別

腸管壊死による急性腹症の画像一発問題です。
画像では捻転している所見などは明らかではないため、
b.絞扼性イレウス と e.麻痺性イレウス で正答を絞り込めませんでした。
e.は腸間膜動脈閉塞症などを考えてのことです。
何か判断のポイント等ありましたら教えてください。

回答3件

  • こんばんは。
    そもそも麻痺性イレウスでは開腹手術をしないと思ったので、麻痺性イレウスの問題ではこのような画像問題として出てくることは無いだろうと私は考えました。
    また、画像では手前側と比べて、奥の小腸が黒く変色しており「壊死」が認められることからも、緊急性の高い病態であろうと判断し、腸間膜動脈閉塞症を選択しました。

    • うしくんさん
      コメントありがとうございます。
      正答は b. 絞扼性イレウスなのですが...

      急性腸間膜動脈閉塞症 → 発症からある程度時間が経過したため腸管壊死 → カテーテル治療や血栓溶解が難しいと判断 → 壊死腸管切除のための開腹手術
      というシナリオが真っ先に思い浮かびました。

      とここまで書いて気づいたのですが、
      このシナリオだと本態は「麻痺性イレウス」ではないですね。
      あくまでも「血栓症の結果として起きうる麻痺性イレウス」ということになるので e.は△ですね。
      解決しました(笑)。ありがとうございました。

  • 失礼しました!
    選択肢を読み違えておりました。
    また、私の勉強不足でした。
    絞扼性イレウスは機械性イレウスに含まれるので麻痺性イレウスとは別ですよね。教科書によると腸間膜動脈閉塞症は病態生理からも明らかに機械的な閉塞によるものではなく、麻痺性イレウスに含まれるものなので、本画像が腸間膜動脈閉塞症であるとすれば麻痺性イレウスの選択肢は確かに△(〜〇)になりそうです。bの絞扼性イレウスの選択肢は小腸捻転などを想定すれば良いということですかね。
    腸間膜動脈閉塞症が頭に浮かんだら確かにeの選択肢を選んでしまいそうです…。

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  • 問題参照 110I31

    急性腹症における開腹所見を別に示す。
    最も考えられるのはどれか。
    • a S状結腸軸捻転症
    • b 絞扼性イレウス
    • c 単純性イレウス
    • d 腸重積症
    • e 麻痺性イレウス
  • 関連トピック

    なし