ナルコレプシーと夜間睡眠について
110I68では選択肢e「夜間の睡眠時間延長で症状は改善する。」が正しくないとされていますが、
日本睡眠学会によるナルコレプシーのガイドライン（http://www.jssr.jp/data/pdf/narcolepsy.pdf）における治療法（19ページ～）には、
「十分な夜間睡眠をとり、規則的な生活を心がけるよう指導する。」との記載があります。
また、第114回夏MEC模試Dブロック問46（他社の商品を参考にして申し訳ありません）においても、
十分な夜間睡眠は症状改善に有効であるとの内容が出題されています。なお、正答率は8.8％でした。
夜間睡眠はナルコレプシーの症状を改善するのか否か、
どちらを優先して総合的に考えるべきか、ご教授くださると有難いです。
回答2件
-
十分な夜間睡眠により改善はしても、寝れば寝るほどよくなるわけではないので、選択肢eとガイドラインおよび模試の記載は矛盾しないと考えます。
お尋ねの「夜間睡眠はナルコレプシーの症状を改善するのか否か」ですが、結局は問題や症例によるため、どちらかを優先というのはないように思います。８時間睡眠を十分と思う人もいれば、少ないと感じる人もいて、「十分」を定義することがそもそもできません。
ナルコレプシー疑いの問題で「睡眠時間の延長を指導」という選択肢があったとしましょう。明らかに睡眠時間が足りない記載があれば答えになりうるかと思いますが、積極的に選んでいける選択肢でもないので、消去法と合わせて解くしかないと思います。
-
迅速な回答、ありがとうございました！
-
コメントを投稿する
ログインするとコメントを投稿することができます。
-
問題参照 110I68
18歳の女子。繰り返す授業中の居眠りを主訴に来院した。17歳ころから夜間十分に眠っても日中に強い眠気を感じるようになり、次第に日中の居眠りが増えてきた。半年前から寝つく際に意識はあるのに力が入らず体を動かすことができないという体験が出現するようになった。日中に大笑いすると膝の力が突然に抜けることがある。診察時、意識は清明で神経学的所見に異常を認めない。
この疾患について正しいのはどれか。- ａ 肥満者に多い。
- ｂ 入眠時幻覚が出現する。
- ｃ カタレプシーが出現する。
- ｄ 精神的なストレスにより生じる。
- ｅ 夜間の睡眠時間延長で症状は改善する。
-
関連トピック
なし