106B32の解説で、「ARでも冠血流低下はきたすが、ASよりも頻度が低く、軽症」とありました。
104B31を解いたときに思ったのですが、冠動脈に血流が流れるのは拡張期で、拡張期圧が下がるのはむしろARの方だと思うのですが、なぜASの方がARより心筋虚血が重度なのでしょうか?
体血管抵抗の低下によって一過性により重篤な拡張期血圧の低下を起こすのはARではなく、むしろASであると思われます。
「血圧=体血管抵抗×血流」なので、体血管抵抗が下がった場合にASでは血流で代償することが難しいと思われます。また、ASでは容圧負荷による心筋肥大も合併しうるので心筋での酸素消費量が増加していることも背景として考えられます。
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