膵腫瘍の生検時に行うEUS-FNAは、まず上部消化管内視鏡でカメラの先端を胃大弯まで進めたのち、ルーメンから超音波の鉗子と針を出して生検するものだと理解していたのですが、この問題では超音波内視鏡が正解になり、同時に用いるはずである上部消化管内視鏡が不正解になるのはなぜでしょうか。
内視鏡の構造に明るくないので恐縮ですが、
①aの超音波内視鏡は「上部消化管内視鏡 + 超音波の鉗子を併用して行う検査」のことではなく、先端に高解像度エコーが装備された内視鏡それ自体を指す (参考:https://kishiwada-eus.tokushukai.or.jp/about/)
②dの上部消化管内視鏡は、超音波の鉗子(生検鉗子とは別の、特殊な鉗子ですかね?不勉強ですみません)などの併用について記載されていないので、2-bestの観点から膵体部を透見可能なaとeを選択することを優先する
といったことかなと思います。
単一器具で行うことができる検査でも、状況によっては設備を組み合わせて施行するケースがあることを認識できました。勉強の機会をありがとうございます。
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