解説cのMDSを除外する理由として「Aで異常な芽球等がみられておらず、否定的。」とあります。MDSでは骨髄内で無効造血が起こり、末梢血に異常芽球は出てこないと理解しています。画像Aは末梢血のものなので、MDSを除外する根拠としては上記の理由では成り立たないように思えます。いかがでしょうか。
「Bで異常な芽球等がみられておらず、否定的。」の誤植であれば、骨髄内での所見に触れているため成り立つようにも考えました。
Bは過形成ですので、「異常な芽球等がみられておらず」とは言えませんね。
MDSは型によっては末梢血に芽球が出ていることもあります。
https://www.tokushukai.or.jp/treatment/internal/blood/kotsuzui_ikeisei.php
(通常の血液検査で末梢血中に芽球の存在を見いだされ診断につながることがあります)
ログインするとコメントを投稿することができます。
70歳の男性。健診で検査値の異常を指摘されたため来院した。1年前に脳梗塞の既往がある。心音と呼吸音とに異常を認めない。肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球468万、Hb 13.9g/dL、Ht 42%、白血球12,300(桿状核好中球30%、分葉核好中球45%、好酸球1%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球17%)、血小板253万。染色体は正常核型である。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本(A)と骨髄生検のH-E染色標本(B)とを別に示す。
最も考えられるのはどれか。