解決済 108B43 26.必修的事項

胸腹部レントゲンについて

本問の正解は胸腹部のレントゲンとなっていますが、実際にレントゲン上で大腸穿孔のfree-airは追えるものなのでしょうか?
腸管ガスとの判別が難しそうですし、十二指腸穿孔などと比較して、下部消化管であり、横隔膜下にもガスが溜まりにくそうな気がします。
CTで検索した方が良いのではと思ったので質問させていただきました。

回答2件

  • 実際の大腸穿孔の患者さんのfree-airを何例か見ました。腸管ガスとは全く物が違うのでfree-airだと瞬時に分かります。
    また、同じ腹腔内にある臓器であれば、どの部位の穿孔であっても、free-airできる機序を考えますと、重力の影響でどんなfree-airにも見え方に違いはありません。

    CTですが、単純腹部撮影でわからない場合で、それでも穿孔を疑う場合は選択すればよいと思いますが、被爆する点や医療経済の点から避けるべきだと思います。また、CTを撮ると、そのほかの病変部の確認もせねばならず、放射線科医の仕事も増えるので、安易に「とりあえず撮る」は断じてあってはなりません。

  • ご回答ありがとうございます。レントゲンの段階できちんと確認できるのですね。以後気をつけます。

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  • 問題参照 108B43

    67歳の女性。腹痛を主訴に来院した。本日、自宅近くの診療所で大腸の内視鏡的ポリープ切除術を受けた。帰宅後、深夜に突然左下腹部痛が出現し、2時間ほどしても軽快しないため救急外来を受診した。意識は清明。体温36.2℃。脈拍72/分、整。血圧112/70mmHg。呼吸数14/分。腹部は平坦で、左下腹部に圧痛を認める。筋性防御と反跳痛とは認めない。
    血液検査に加え、まず行うべきなのはどれか。
    • a 腹部MRI
    • b 注腸造影
    • c 試験開腹
    • d 胸腹部エックス線撮影
    • e 下部消化管内視鏡検査
  • 関連トピック

    なし