解決済 110G42 12.小児科

血流速度測定を行う胎児血管について

お世話になっております。
本問題では胎児の発育は正常であり、胎児に胎児水腫を認めているため第1選択として中大脳動脈の血流速度計測を行うべきであると理解しています。

もしこれが胎児の発育が正常でなかった場合は母体の感染による胎児への体内感染になり、均衡型の胎児発育不全となるのではないかと考えました。その場合は、第1選択として臍帯動脈の血流速度測定を行うことになるのでしょうか。

どなたかお答えいただけると嬉しいです。

回答2件

  • 問題文の「かかりつけ医を受診したところ頬部の紅斑と手足のレース様紅斑とを認めると言われた」から伝染性紅斑を考えます。
    伝染性紅斑に妊婦が感染すると溶血を引き起こすので、胎児水腫へとつながります。
    ここで考えなくてはならないのは、胎児水腫ではなく、胎児貧血が重要になります。
    胎児貧血では脳への酸素供給を保つために中大脳動脈の血流が増えるはずなので、中大脳動脈の血流速度を確認します。
    もし血流が増加していなければ何かしらの脳障害を引き起こす可能性があるので、すぐにターミネーションを考慮しなければならないと思います。

    ちなみにFGRの均衡型は胎児因子(遺伝子異常など)によるものが多いとされています。
    不均衡型は母体因子であり、感染はこちらに含まれます。
    また、あまり詳しくはないのですが、28週であれば器官形成期を終えているので、体への栄養よりも脳への栄養の方が優先されると思います。
    なので、どちらにせよ中大脳動脈血流速度が1stになるのではないでしょうか。

    • 回答ありがとうございます。
      胎児水腫に伴う貧血を緊急に評価して妊娠を継続すべきか評価する必要があるため、中大脳動脈が1stになるということなのですね。
      器官形成期については考えたことがなかったです。

      medu4の産婦人科の講座の中で均衡型の1つとして胎内感染(TORCH症候群など)という記載がありました。ヒトパルボウイルスB19はTORCH症候群と呼ぶのにふさわしいかどうかはわからないのですが、胎内感染であると考えると、均衡型に含まれるのではないかと考えていたのですがどうでしょうか?

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  • 問題参照 110G42

    30歳の1回経産婦。妊娠28週の妊婦健康診査のため来院した。3週前に幼稚園に通う4歳の息子に皮疹が出現したため、かかりつけ医を受診したところ頬部の紅斑と手足のレース様紅斑とを認めると言われた。幼稚園では同じ疾患が流行していた。超音波検査で、児の発育は正常であるものの胎児に胸水と皮下浮腫とを認めた。
    血流速度計測を行うべき胎児血管はどれか。
    • a 動脈管
    • b 静脈管
    • c 臍帯動脈
    • d 臍帯静脈
    • e 中大脳動脈
  • 関連トピック

    なし