解決済 104I35 06.呼吸器

術直後の肺血栓塞栓症の治療について

いつも皆さん、お世話になっております。
おてすきの際にご回答いただければ幸いです。
104I35で、術直後に肺血栓塞栓症を発症した例では再出血がこわいから、血栓溶解療法を優先させるは☓だと教えていただいたのですが、それでは術直後に肺血栓塞栓症を発症した例ではどう治療していくのか教えていただけないでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。

回答2件

  • 他社の解説によると
    ”外科的止血が完璧なら禁忌がない限り、重症度にかかわらず1stはヘパリン。その後に血栓溶解療法も考慮されてよい。”
    らしいです。

    「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン」には
    ”他疾患の手術後のPTEでは手術内容と全身状態を考慮して治療方針を決定するが,術創部出血が懸念される術直後では外科的肺塞栓摘除術を考慮する.脳血管障害の急性期や脳外科手術後の急性PTEにおいては,血栓溶解療法は禁忌である一方,短時間の体外循環による出血リスクは少ないと考えられ,外科的治療による良好な成績の報告がある.”
    との記載がありました。

    何に対する手術だったのか、創部出血が懸念されるかどうかなど状況によって変わるみたいです。(具体的な治療選択のフローは見つけられませんでした。)
    いずれにせよ血栓溶解が”優先される”は間違いということだと思います。

  • やまだ先生、迅速な詳しいご回答の方ありがとうございます!
    なるほど、状況によって治療がかわるとのことなのですね。国家試験的にはヘパリン(抗凝固)をおさえておけば良さそうですかね、血栓溶解は優先しないと。
    あとは他の選択肢との兼ね合いといったところでしょうか。
    大変丁寧に解説ありがとうございました。
    感謝申し上げます!

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  • 問題参照 104I35

    肺血栓塞栓症で正しいのはどれか。
    • a るいそうは危険因子である。
    • b 下肢深部静脈血栓が原因となる。
    • c 胸部エックス線写真で肺血管陰影が増強する。
    • d 急性左心不全をきたす。
    • e 術直後の発症例では血栓溶解療法を優先させる。
  • 関連トピック

    なし