腹腔動脈の根幹を塞栓しちゃうのではなく、出血してピューピューでてるところを局所的に塞栓するイメージだと思います。
縫合とかクリッピングって開腹ではないんですか?
縫合やクリッピングは開腹で行う処置という認識で間違っていないと思います。
この画像においては、下から入ってきたカテーテルがくるっと回った先端が腹腔動脈に当たる部分で、そこから3つの大きな分岐(1時方向に左胃動脈、3時に脾動脈、9時に総肝動脈)が出ているという形です。
左の血管を追っていくと瘤の真下で下方向への分岐(胃十二指腸動脈)が出て、その後2つに分岐しています。
実際の瘤ががあるのは2つに分岐した後の左肝動脈になってからであり、門脈血流なども豊富であることから塞栓して良いものなのだと思います。
https://minds.jcqhc.or.jp/docs/minds/IVR_for_liver_injury/IVR_for_liver_injury.pdf
↑こちらのCQ5-2でも「出血性ショックの身体所見を認めるが,急速輸液療法にてこれが改善され、循環動態が安定するものは適応となるので、TAEが勧められる(推奨グレードB)」となっています。
また仰る通り大動脈や腹腔動脈、上腸間膜動脈などの主要血管の塞栓は禁忌になります。
動脈血なくても門脈血があるからセーフっていうのは、本当なのでしょうか?
だったら肝動脈など初めから必要ないではないか!と突っ込みたくなります
TAEは肝臓を殺すことに同じです。左肝臓を捨てるということです。まあ肝臓は強いからいいのかもしれないですけど・・・
それでも奥まったところにある血管ならIVRしかありませんが、この画像は割と太い、肝臓外or肝臓表面に近い部位ではないかと思ったので開腹手術で縫ったほうがイイと考えました
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