それでも投与します。収縮不全の悪化は確かに懸念されるため、リスクの高い人の場合は入院の上使ったり、利尿薬や強心薬併用でコントロールしつつ少量から漸増していきます。
そもそも心不全では代償的なカテコラミン刺激が加わってて、その結果心筋のエネルギー消費増、心筋障害、β受容体の機能低下、リモデリングが起こることが問題なので、β遮断薬で心臓を休ませダメージを減らすのが目的です。日本においてはMUCHA trialで心血管系イベントによる入院減、EF改善が報告されています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14760332/
強心薬の位置付けは組織低還流時のリバイバルです。上記の理由からも長期間投与を続けると予後悪化が報告されています。
ジギタリスは心不全の強心作用としてではなく、AFのレートコントロールで使います(急性心不全合併AFでレートコントロールにCa拮抗薬使うとショックになりうるので使えません)。
ありがとうございます
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