解決済 109H29 10.神経

アルツハイマー型認知症における遂行機能障害について

「あたらしい内科外科⑩神経」の授業に関しまして質問があります。

ご講義内でアルツハイマー型認知症は初期に遂行機能障害が出るとおっしゃっていました。
遂行機能障害は前頭葉の障害なので、これが正しいのであれば、その下に書いてある「初期に側頭葉〜頭頂葉、海馬」の萎縮が見られるという部分が辻褄が合わないのではないかと少し疑問に思って困っております。初期の部分に書いてある症候に対応させると「初期には前頭葉〜側頭葉、海馬」の萎縮の方が正しい気がします。(記銘力障害、取り繕い=海馬×、遂行機能障害=前頭葉×、自発性低下=側頭葉×なので。)初期にも前頭葉も萎縮することは多いのでしょうか。

回答1件

  • https://www.neurology-jp.org/guidelinem/degl/degl_2017_06.pdf

    ↑こちらはAlzheimer型認知症のガイドラインですが、一番最初のページ下から7行目を参照ください。「アルツハイマー型認知症は初期に遂行機能障害が出る」は正しいです。萎縮する脳葉と機能障害の部位は必ずしも1対1で対応していないところなのかもしれません。

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  • 問題参照 109H29

    78歳の男性。テレビ番組の録画がうまく出来なくなったことを主訴に来院した。これまで自分の好きなテレビ番組をこまめに録画していたが、最近はほとんど録画しなくなったため心配した妻とともに受診した。妻の話によると録画装置の使い方が分からなくなったようだという。日常生活では特に問題はないが、最近、同じことを何度も聞くようになり、遠方の娘から電話がかかってきたことを忘れていることがあるという。妻と2人暮らし。60歳ころから糖尿病の治療のため外来にはバスを利用して1人で通院している。脈拍84/分、整。血圧126/84mmHg。四肢に運動麻痺を認めない。腱反射は正常である。
    この患者にみられる高次脳機能障害はどれか。
    • a 幻覚
    • b 失語
    • c 妄想
    • d せん妄
    • e 遂行機能障害
  • 関連トピック

    なし