解決済 111E63 07.循環器

ACSと陰性T波

発症後1〜2時間(「午前9時に最初の胸痛発作」)と考えられる症例の心電図で、陰性T波が見られています。
ここで質問なのですが、イヤーノートによると「発症後数時間で異常Q波」、「発症一週間後には陰性T波」とあります。

心電図変化は発症後の時間の目安としては特異的ではないのでしょうか?
今後、問題を見たときは逸脱酵素に重きを置いて、心電図は補足程度に捉えていた方が良いのでしょうか?
お分かりになる方いましたら教えて頂きたいです。

回答2件

  • Wellens症候群っていうらしいですね。medu4の過去問DBでもそう解説されていましたが、国家試験の問題を引用してこちらに詳しい解説がありました(→https://goo.gl/jg7CWJ コウメイ塾:Wellens症候群〜第111回医師国家試験E63の超詳しい解説〜)。

    「不安定狭心症(間歇的な胸痛発作)の痛みがない時間帯にのみ特徴的な心電図変化(V2-3を中心にST変化や陰性T波、二相性T波など)を認めろことがあり、LADの狭窄を示唆する」そうで、それをWellens症候群というんだそうです。記事には、本問題では発作時(胸痛時)の心電図が示されておらず確実ではないが、Wellens症候群の問題なのではないか、と書いてあります。

    私もmiyu.さんと同じこと(心電図や逸脱酵素があてにならないのでは?ということ)が気になっていたのですが、Troponin T陰性なので、そもそもこの問題は心筋梗塞ではないのではないでしょうか。そうすると心筋虚血に至っていないので、逸脱酵素の順番や心電図変化の順番は関係ない気がします。
    Wellens症候群で心電図異常が出現するのは非発作時なので、Wellens症候群の心電図異常は心筋虚血以外の理由によって生じる特殊なもの、という風に私は理解しているのですが、いかがでしょうか。ではなぜ心電図異常がでるのか?と言われるとよく分からないのですが・・・。

  • ゆっきさん、お返事書き込んだつもりが出来てませんでした(>_

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  • 問題参照 111E63

    次の文を読み、63〜65の問いに答えよ。

    46歳の男性。心窩部から左前胸部にかけての痛みを主訴に来院した。

    現病歴:本日、午前9時、職場の会議中に心窩部から左前胸部にかけての締め付けられるような痛みが出現した。同時に咽頭部と左肩にも痛みを感じたという。そのまま安静にしていたところ、15分程度で改善したため様子をみていたが、午前9時30分、会議終了時に再び発作が生じた。これも15分程度で治まったが、症状が繰り返すため心配になって、仕事を早退して午前10時30分に来院した。

    既往歴:10年前から高血圧症と脂質異常症で内服治療中。

    生活歴:妻と2人暮らし。喫煙は40歳まで10本/日を20年間。飲酒は機会飲酒。

    家族歴:特記すべきことはない。

    現 症:意識は清明。身長162cm、体重60kg。脈拍60/分、整。血圧140/80mmHgで左右差を認めない。呼吸数16/分。SpO2 99%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。

    検査所見:尿所見:蛋白(−)、糖(−)。血液所見:赤血球450万、Hb 13.3g/dL、Ht 40%、白血球6,200(桿状核好中球2%、分葉核好中球58%、好酸球3%、好塩基球1%、単球8%、リンパ球28%)、血小板18万、Dダイマー0.6μg/mL(基準1.0以下)。血液生化学所見:AST 32U/L、ALT 45U/L、LD 260U/L(基準176〜353)、CK 98U/L(基準30〜140)、尿素窒素11mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL。心筋トロポニンT陰性。胸部エックス線写真(A)と心電図(B)とを別に示す。心エコーで前壁から心尖部にかけて軽度の収縮性低下を認める。

    心電図所見で認められるのはどれか。

    • a 高電位
    • b ST上昇
    • c 右軸偏位
    • d 異常Q波
    • e 陰性T波
  • 関連トピック

    なし