めまいについては、浮動性(中枢性)か回転性(末梢性)かによって大きく分類され、さらに難聴を伴うか、等によって鑑別されると思いますが、眼振の種類(分類)がよく分かりません。めまいと眼振の向きが違ったりして混乱しております。よろしくお願い致します。
あくまで予防線を張っておきます。私は以下のように納得しましたが、学生なので内容に過誤があるかもしれません。ですが、ご質問いただいている「違和感」は多分以下を読んでいただければ、消えます。
そもそも眼振とは生理的には次のような場合に起こります。鉄路眼振(=視運動性眼振)が有名です。あなたが、電車の車窓からある1点を眺めているのを想像してください。電車が進んでいるのに、じっとその1点を見続けようとしても(かなりぼっとしていない限り何かに焦点を合わせ続けているのが当然ですが)、眼が追いきれなくなった際に、視点は自動的に進行方向に移動されてしまいますね。眼球運動が限界に達してしまいそうな場合、一度眼位をリセットする反射。これが鉄路眼振です。
めまいでは、客観的には電車に乗っていないのに、三半規管(以降の脳も含め)が電車に乗っているような状態と勘違いしていしまっていると解釈すると分かりやすいですね。
末梢性のめまいでは回転性のものが”多い”ですが、これも、どの平面で回転している状態(と三半規管・脳が勘違いしているのか)によって、起きてしまう反射の向きが違うのも当然でしょう。
三半規管・脳「水平方向にずっと移動(回転)してる!」→ 「お目々さんが困らんようにその逆向き(水平方向)にピクピク眼位たまにリセットしてやらないと……」→水平性眼振
三半規管・脳「冠状方向にずっと移動(回転)してる!」→ 「お目々さんが困らんようにその逆向き(冠状方向)にピクピク眼位たまにリセットしてやらないと……」→回旋性眼振
中枢性のめまいでは非回転性(→浮動性)のものが"多い"ですが、三半規管(以降の脳も含め)がガラス張りのエレベーターに乗っているような状態と勘違いしていしまっていると解釈すると分かりやすいですね。
三半規管・脳「上下方向にずっと移動(回転)してる!」→ 「お目々さんが困らんようにその逆向き(上下方向)にピクピク眼位たまにリセットしてやらないと……」→垂直性眼振
早速回答ありがとうございます。回転性めまいといっても水平性や回旋性があるということ、イメージできました。健常人でも視運動性眼振が生じるのですね。
選択肢には、注視眼振や頭位変換眼振といった、どういう検査あるいは動作によって生じるかというものと、水平眼振や回旋眼振といった眼振の方向性を示す語句が混在しているように感じるのですが、どう理解すればよろしいのでしょうか。申し訳ございませんがよろしくお願い致します。
「眼振とめまい疾患の組合せで正しいのはどれか」と聞いているので、
・どういう検査あるいは動作によって生じるかというもの
であれば対象疾患において、適当な検査を施せばその眼振が生じるかをCHECK
・眼振の方向性を示すもの
であれば対象疾患において、(自発的に)その眼振が生じるかをCHECK
すればいいと思います。
ご自身で区別がついているようですので、問題ないかと思います。
お返事ありがとうございます。それでは注視眼振を生じる疾患とはどのように理解すればよろしいでしょうか。注視眼振検査は通常の眼振を形に示すことの出来る検査であり、生じることはむしろ前提で、その向きが重要なのではないでしょうか。だからこそそれを103I73でも問われているのだと思っております。非注視眼振検査では正面を向いている時しか分からない為、注視眼振検査を行うのが通例ではないのでしょうか。
また、頭位眼振と頭位変換眼振はいずれもBPPVでよろしかったでしょうか。
理解があやふやの為、質問自体が的確に表現出来ず申し訳ございませんが、よろしくお願い申し上げます。
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眼振とめまい疾患の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。