解決済 110A40 06.呼吸器

びまん性汎細気管支炎と気管支拡張症の違い

びまん性汎細気管支炎と気管支拡張症の違いがいまいちわかりません。
前者は呼吸細気管支領域の病変、後者は気管支領域の病変ということでよいのでしょうか。
また、本問題は慢性副鼻腔炎の既往もなく、気管支拡張症だと思ったのですが、なぜびまん性汎細気管支炎なのでしょうか。

回答3件

  • まず、びまん性汎細気管支炎の全例に慢性副鼻腔炎を合併することはなく、約80%に合併する、といったことを押さえてください。
    私なら、一対一対応ありきで答えすぎるのも良くはないとは思うのですが、血痰がない時点で気管支拡張症は除外して解いていくと思います。
    本症例は血痰ではなく黄色膿性痰なので、びまん性汎細気管支炎に軍配が上がると思います。

  • 解決済みの質問で恐縮ですが、気管支拡張症の原因の1つとしてびまん性汎細気管支炎があるのではないでしょうか。つまり本症例では「気管支拡張症を伴うびまん性汎細気管支炎」という認識で良いと思います。

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  • 問題参照 110A40

    50歳の男性。喀痰と膿性痰とを主訴に来院した。3年前から咳嗽と喀痰とを自覚していたが医療機関を受診していなかった。6か月前から痰の性状が黄色となり、最近になって量も増加してきたため受診した。喫煙歴はない。体温36.3℃。脈拍68/分、整。血圧118/76mmHg。呼吸数16/分。両側の胸部にcoarse cracklesを聴取する。血液所見:白血球6,200(桿状核好中球6%、分葉核好中球50%、好酸球1%、単球7%、リンパ球36%)。CRP 0.1mg/dL。動脈血ガス分析(room air):pH 7.41、PaCO2 36Torr、PaO2 81Torr、HCO3- 22mEq/L。喀痰培養でムコイド型の緑膿菌が検出された。胸部エックス線写真(A)と肺野条件の胸部CT(B)とを別に示す。
    治療として適切なのはどれか。
    • a β2剌激薬の吸入
    • b 抗コリン薬の吸入
    • c 副腎皮質ステロイドの内服
    • d カルバペネム系薬の点滴静注
    • e 14員環マクロライド系薬の内服
  • 関連トピック

    なし