この問題でポイントとなるのはしぶり腹、粘血便をきたす感染症の代表例としてアメーバ赤痢と赤痢があり、両者の鑑別が必要ということになると思いますが、自分で調べたところ
アメーバ赤痢→発熱はまれ
赤痢→発熱あり
で鑑別出来そうに思えたのですが、どうでしょうか。
確かに ひっしー0705 さんの仰る通り、発熱(高熱)の有無で鑑別できそうですね。
加えて、潜伏期間での鑑別も可能かと思います。
簡単にですが、鑑別の参考になりそうなことをまとめてみました。
【細菌性赤痢】
・潜伏期間:多くの場合で0〜3日(長くても5日)
・高熱
【アメーバ赤痢】
・潜伏期間:腸管アメーバ症であれば、通常2〜4週間(腸管外アメーバなど、場合によっては数週間~数年)
・発熱は10~30%の症例で見られる
(文献により多少違いがありますが概ね上記のような値です)
今回の症例では39℃と高熱を認めており、
また一週間の出張の後、昨日発症していることから潜伏期間は6日以内です。
以上のことから、細菌性赤痢が最も考えやすいのかなと思います。
参考になりましたら幸いです。
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