いつもお世話になっております。
究極マップの産婦人科26分10秒あたりから「前置胎盤の治療は37週まで待てば良い」とおっしゃっていましたが、
「37週末までに帝王切開を行う」のではないのでしょうか。
前者ですと37週以降に帝王切開を行うと誤解してしまう可能性があり、確認のため投稿させていただきました。
お忙しい中かとは思いますがよろしくお願いします。
http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=2
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こちらの日本産婦人科学会のページによれば「妊娠37週末(患者さんとその病院の状況によっては38週)までに予定を組んで帝王切開するのが望ましい」とのことでした。つまり、「37週末までに帝王切開を行う」と覚えて「よし! 完璧だ!」と思ったとしても、実際は厳密さを追求しきれていないわけです。38週の例外がもし国試で出たとしたら、「37週末まで」という余計な暗記事項のせいで失点します。つまりは、何が出るかなんて分からないわけで、コスパ最優先で覚えるラインを線引することが重要だと僕は思っています。
今回の例で言えば、「37週まで待つ」と覚えるのか、「妊娠37週末までに帝王切開」と覚えるのか、「妊娠37週末(患者さんとその病院の状況によっては38週)」という例外的事項まで踏まえて覚えるのか、はたまた臨床の現場では39週以降に帝王切開となっている症例もきっとあるでしょう。調べればもっともっと色々な記載が出てくるはずです。厳密さを貫けば貫くほど、国試当日での単問あたりの正解確率は上がるかもしれませんが、覚える量が増えて忘却リスクも上がり、他の事項の暗記に費やせる資源が減ってしまいます。同時に、厳密さの追求にはキリがありませんので、一定ラインを超えてしまうと調べ物や逡巡への無駄な時間が増えてしまいます。
『国試究極MAP』ではあくまで合格のための最小限必要な知識をお伝えしています。
ブラックコーヒーに砂糖を入れる人もいればミルクを入れる人もいるように、とんこつラーメンに紅生姜を入れる人もいればにんにくを追加する人もいるように、利用者各人がご自身の性向に合わせて適宜必要と思われる知識を追加するなどし、うまく活用してほしいと思っています。
以上を一括し、『国試究極MAP』のガイダンスでは「限られた紙面や講義時間との兼ね合いと相まって、受講生の解釈によっては若干 "厳密さ" を欠く記載や発言が存在することがございます。国試での得点力upに最適化された講座であることをご理解の上、ご利用下さい」とお書きしたのですが、もし意図が十分に伝わらなかったようでしたら、お詫びします。
穂澄先生、お忙しい中ご丁寧に回答してくださりありがとうございます。
本件に関しては友人との問題の出し合いの中で疑問に思ったため投稿させていただきました。
私自身としては国試に向けてコスパの良い覚え方・解き方をすることに大いに賛同しておりますので、本投稿でご気分を害してしまいましたら申し訳ありません。
残り少ない期間ですが、究極MAPを信じて詰めていきたいと思います。
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35歳の経産婦(3妊2産)。妊娠33週に周産期管理目的で、自宅近くの産科診療所から紹介され受診した。既往歴は、30歳時および32歳時に、それぞれ骨盤位および既往帝王切開の適応で選択的帝王切開。身長156cm、体重56kg(妊娠前体重48kg)。体温36.8℃。脈拍84/分、整。血圧108/76mmHg。現時点で自覚症状はなく、胎児心拍数陣痛図で異常を認めない。骨盤MRIのT2強調像を別に示す。
考えられるのはどれか。2つ選べ。