救急の講義の3コマ目10:58秒のところで
ノルアドレナリンの投与で、抹消血管収縮が起こり、前負荷が上がり、心拍出量が上がると説明されていらっしゃいますが、
抹消血管収縮が起こると後負荷が上がり、一回心拍出量は減少します。ノルアドレナリンのβ1作用により、心拍数が上がるため、心拍出量は上がります。
後負荷の定義には、抹消血管抵抗が含まれますが、前負荷には抹消血管抵抗は含まれません。
ちなみにノルアドレナリンの投与で前負荷は下がるまたは不変と医学書院のホームページに書かれています。
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02894_12
末梢血管を急激に締めれば、末梢に残っていた血液は中枢に戻ってきますので、一過性に前負荷は上昇します。
が、むろん長期的にずっと末梢を締め続ければ末梢に血がなくなりますので、前負荷は最終的には下がるでしょう。
「末梢血管抵抗が後負荷に含まれる」という事実は当然ながら循環器の講座でもお伝えしていますし、心得ています。
大切なのは定義から脱却し、いかに自分の記憶に残りやすいイメージとして応用するか、かと私は思っています。
定義から脱却ですか…
ありがとうございます。勉強になりました。
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