解決済 110A33 03.血液

悪性リンパ腫の白血球の所見について

いつもお世話になっております。血液内科Chapter 6のリンパ系疾患の章です。

濾胞性リンパ腫の問題で、111G-50では、白血球が30500(リンパ球88%)と増大している一方で、110A-33の問題では、白血球が5200(リンパ球27%)と正常範囲です。

同じ疾患なのに、白血球の所見に差が出るのは何故なのでしょうか??

ほずみ先生が、講義内で白血球数は裏切る事があるとおっしゃっていたように、問題を解く際には、リンパ球が増加していたら、悪性リンパ腫であるヒントが1つ増えた程度に考えておけばよろしいでしょうか。よろしくお願い致します。

回答2件

  • m5の学生のものです。究極mapでの知識ですがWBCで判断するのではなくPLT,
    裂孔の有無で判断するようにとおっしゃっていました。

  • リンパ組織で増殖していたリンパ腫細胞が、白血病のように末梢血にも出てくるようになることを悪性リンパ腫の白血化といいます。白血球の所見の違いは、この白血化が起こっているかによるのだと思います。

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  • 問題参照 110A33

    69歳の女性。リンパ節腫大の精査のため来院した。腹痛のため自宅近くの診療所を受診し、腹腔内のリンパ節腫大を指摘され紹介されて受診した。表在リンパ節は触知しない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球430 万、Hb 13.3g/dL、Ht 40%、白血球5,200(好中球65%、好酸球2%、単球6%、リンパ球27%)、血小板21万。血液生化学所見:総蛋白6.6g/dL、アルブミン3.5g/dL、IgG 725mg/dL(基準960〜1,960)、IgA 145mg/dL(基準110〜410)、IgM 121mg/dL(基準65〜350)、総ビリルビン0.5mg/dL、AST 20U/L、ALT 25U/L、LD 471U/L(基準176〜353)、ALP 133U/L(基準115〜359)、尿素窒素18mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL、尿酸8.0mg/dL、血糖105mg/dL。免疫血清学所見:CRP 0.1mg/dL、可溶性IL-2受容体1,312U/mL(基準122〜496)、HBs抗原陰性、HBs抗体陰性、HBc抗体陰性、HCV抗体陰性、HTLV-I抗体陰性。全身造影CTでは、縦隔のリンパ節、傍大動脈リンパ節および腸間膜リンパ節の腫大を認めた。病期診断のために行った腸間膜リンパ節の生検組織のH-E染色標本を別に示す。生検組織からは染色体異常を認める。骨髄生検ではリンパ系腫瘍細胞の浸潤がみられる。
    染色体異常はどれか。
    • a t(8;14)
    • b t(8;21)
    • c t(9;22)
    • d t(14;18)
    • e t(15;17)
  • 関連トピック

    なし