解決済 112A68 09.肝胆膵

ビリルビン数値について

PBC, PSCなどの胆汁うっ滞性疾患ではビリルビン値が上昇すると理解しておりますが、この問でビリルビン値が正常値に提示されたことはどう考えればいいのか是非教えてください。

回答2件

  • PBCについてです。以下Harrison internal medicine19版 p.2061から引用です。
    Laboratory findings in PBC show cholestatic liver enzyme abnormalities with an elevation in γ-glutamyl transpep- tidase and alkaline phosphatase (ALP) along with mild elevations in aminotransferases (ALT and AST). Immunoglobulins, particularly IgM, are typically increased. Hyperbilirubinemia usually is seen once cirrhosis has developed.
    ということで、肝硬変になってから高ビリルビン血症になるということみたいです。
    PBCの名前が最近原発性胆汁性肝硬変から胆管炎に変わったことや、この問題の状況からも読み取れるように、肝硬変に到る前の無症候性の段階で拾われることが多くなったというメッセージでしょうか。

    • PBCでビリルビンの上昇は他の胆道系酵素より遅く生じますよね。
      いい勉強になりました。親切なご説明、誠にありがとうございます!

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  • 問題参照 112A68

    35歳の女性。職場の健康診断で肝機能検査の異常を指摘されて来院した。自覚症状はない。昨年も同様の指摘をされたがそのままにしていた。飲酒は機会飲酒。常用薬はなく、自然食品やサプリメントも服用していない。身長163cm、体重56kg。体温36.3℃。脈拍56/分、整。血圧116/62mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。圧痛を認めない。下肢に浮腫を認めない。血液所見:赤血球325万、Hb 12.0g/dL、Ht 32%、白血球5,300、血小板27万、PT-INR 1.0(基準0.9〜1.1)。血液生化学所見:総蛋白7.0g/dL、アルブミン4.3g/dL、総ビリルビン0.7mg/dL、AST 36U/L、ALT 42U/L、ALP 852U/L(基準115〜359)、γ-GTP 542U/L(基準8〜50)、空腹時血糖85mg/dL、HbA1c 5.4%(基準4.6〜6.2)、総コレステロール254mg/dL、トリグリセリド95mg/dL。HBs抗原陰性、HCV抗体陰性。

    考えられるのはどれか。2つ選べ。

    • a 急性胆管炎
    • b 自己免疫性肝炎
    • c 原発性硬化性胆管炎
    • d 原発性胆汁性胆管炎
    • e 非アルコール性脂肪性肝炎
  • 関連トピック

    なし