解決済 108B49 02.内分泌代謝

腎性尿崩症はなぜ切れる?

※アプリ経由でいただいた質問です。
 
カリウムとカルシウムの値から腎性の尿崩症をおそらくという形で除外されておりました。
学習していた上では、中枢性尿崩症と腎性尿崩症ではいずれもADHの作用による腎集合管の機能が適切に働かないために、いずれも血清Naが増加するなど、血中の電解質の値は2つの尿崩症間で差はないのかなと理解しておりました。
そのためカリウムとカルシウムの値が正常範囲内という所からなぜ腎性の可能性が低いと判断できたのか、申し訳ありませんが私の知識不足のため理解することが出来ませんでした。
お手数をお掛けしますが、解説頂けると幸いです。

回答1件

  • ご理解の通り、本文の記載だけから絶対に腎性尿崩症が切れる、ということはございません。
    しかしながら、aとbが正解であるという事実に照らして考えるに、究極的にどちらが出題者の意図なのか、と申しますと講義内で解説したとおりになります。
    ※テキスト2.5、腎性尿崩症の原因に高Ca低Kがある、という事実もご確認くださいませ。

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  • 問題参照 108B49

    25歳の男性。尿量増加を主訴に来院した。1か月前から排尿回数と尿量との増加に気付いていた。口渇があり飲水量は多く夜間も頻尿であるという。常用薬はない。身長168cm、体重58kg。体温36.5℃。脈拍84/分、整。血圧110/68mmHg。眼瞼結膜に異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。四肢に浮腫を認めない。1日尿量3,500ml。尿所見:比重1.004、蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)、ケトン体(-)、沈渣に異常を認めない。血液所見:赤血球468万、Hb 13.9g/dL、Ht 42%、白血球8,300、血小板21万。血液生化学所見:総蛋白7.5g/dL、アルブミン3.9g/dL、尿素窒素18mg/dL、クレアチニン0.8mg/dL、尿酸6.9mg/dL、血糖98mg/dL、HbA1c 5.8%(基準4.6~6.2)、総コレステロール180mg/dL、Na 142mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 108mEq/L、Ca 9.2mg/dL、P 3.4mg/dL。CRP 0.1mg/dL。
    診断のために必要な検査はどれか。2つ選べ
    • a 頭部MRI
    • b 水制限試験
    • c 排尿時膀胱尿道造影
    • d 腎血流シンチグラフィ
    • e アンモニウム負荷試験
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