この問題でd身体診察、ではなくa病歴 の方がより有用である理由がよくわかりません。病歴で確定できない疾患が身体診察で確定できるということは当然あるでしょうが、身体診察で確定できない疾患が病歴を聴くことで確定できる、なんてことがあり得るのでしょうか?
ご意見、ご指導頂ければ幸いです。
25歳の男性。意識消失発作を主訴に来院した。
現病歴:受診日の早朝、車を運転中に便意を自覚した。排便したかったが、我慢をして運転を続けた。ガソリンスタンドに車を止めて、車外に一歩踏み出したところで、発汗を認めた。そして頭から血が引いてゆく感じがして気が遠くなり、その場にゆっくりと倒れ込んだ。数秒後に意識は戻り、怪我はなく、歩行することができた。
失神は、ざっくり、
・反射性失神
・起立性低血圧による失神
・心原性失神
の3種に分類されると思いますが、
若年者であること、病歴、薬剤(−)、心疾患の既往(−)、自律神経障害を伴う基礎疾患を持たない、などから、反射性失神と考えました。
前後を含めた失神時の状況を明らかにすることによって原因評価を行うことができます。
仰る通り、身体診察はとても重要なことだと思いますが、失神に関しては病歴聴取が先に立つと思います。
なお、失神の一般の原因頻度では、原因の明らかなものでは、
反射性失神 > 起立性低血圧 = 心原性失神 > 非失神性疾患 だそうです(原因不明が最も多い)。
ありがとうございます。よく理解できました。参考リンクもためになりました。ありがとうございました。
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