3大栄養素の考え方からbとcの選択肢は同時には成立しないのではないかという観点から、受験生としては他の選択肢を見ずにbとcの2択を迫られたのではないかと思いました。
cが正解なら「高脂肪食・高エネルギー食が望ましい」という選択肢のはずで、bが正解なら「蛋白の割合が高い〜」になるはずだという思考プロセスに至ってしまった人には回答が難しいように感じましたが、受験当日のその点の対応についてはいかがでしょうか。(もちろん、脂質の割合が高い栄養素配分を基本にし、高蛋白・高エネルギー食〜と考えれば矛盾がないことはわかりますが。)
また、COPD→やせということから、cの選択肢は脂質が9kcal/gということでエネルギー確保に有利という観点から正当肢と判断したのですが、COPDの患者さんにはとりわけ呼吸商を考慮してPFCバランスを設定するのがやはり基本で当たり前なのでしょうか。
仰せの内容はごもっともに拝読いたしました。
考え方を非常にわかりやすくお示しいただき、感謝申し上げます。
なお、受験当日の対応につきましては実際の112回の受験生からのコメントをお待ちしております。
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75歳の男性。労作時の呼吸困難と体重減少とを主訴に来院した。5年前から労作時の呼吸困難を自覚していたが徐々に増強し、体重も半年前と比較して8kg減少したため心配になり来院した。7年前に肺炎で入院治療を受けている。喫煙は30本/日を50年間。意識は清明。身長162cm、体重39kg。体温36.5℃。脈拍96/分、整。血圧140/70mmHg。呼吸数24/分。SpO2 91 % (room air)。心音は I音とII音の減弱を認めるが心雑音は認めない。呼吸音は減弱している。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球435万、Hb 13.7g/dL、Ht 41%、白血球7,200、血小板19万。血液生化学所見:総蛋白6.4g/dL、アルブミン3.4g/dL。CRP 0.4mg/dL。動脈血ガス分析(room air):pH 7.42、PaCO2 47Torr、PaO2 62Torr、HCO3- 28mEq/L。呼吸機能所見:%VC 78%、FEV1% 42%。胸部エックス線写真(A)と胸部CT (B)とを別に示す。
この疾患について誤っているのはどれか。