解決済 110G59 18.精神科

びまん性軸索損傷

DAIでは人格変化が生じるので、c,eは検査してもいいような気がするのですが、この二つの選択肢の違いはなんですか?

回答1件

  • DAIでは、ご指摘の通り、人格・性格変化による行動障害(暴言,暴力,易怒性,感情易変,幼稚,自発性の低下)などを示しやすいそうです。
    調べたところによると、、、
    ・Minnesota多面人格検査〈MMPI〉では、「臨床尺度:心気症、抑うつ、ヒステリー、精神病質的偏倚、男子性、女子性、など10尺度」「追加尺度:不安、抑圧、顕在性不安、自我強度、腰痛、頭頂葉・前頭葉損傷、依存性、社会的責任、など16尺度」のように抑うつ尺度、パラノイア尺度、統合失調症尺度が分かるそうです。

    ・Wechsler成人知能検査〈WAIS-III〉では神経心理テストの一つで「言語理解」、「知覚統合」、「作動記憶」、「処理速度」などの様々な知的能力が分かるそうです。
    また、神経心理テストとは、言語、認知、行為主に紙や各種道具、コンピュータなどを用いて、うつ病や統合失調症といった精神疾患や自閉症スペクトラム障害、脳の損傷や認知症などにみられる知能・記憶・言語などの機能障害を数値化し、定量的・客観的に評価するための検査でもあるようです。

    そのため、DAIでは、Wechsler成人知能検査〈WAIS-III〉を用いるのではないでしょうか。

    また、参考文献としてURLも載せておきます。https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/53/4/53_292/_pdf
    ここでは、DAIの回復期でのWAIS-IIIの重要性が述べられています。

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  • 問題参照 110G59

    40歳の男性。仕事がうまくできなくなったことを主訴に妻とともに来院した。1年前、夜間にロードバイクで走行中に転倒し、電柱で頭部を強打して救急搬送されて入院した。そのときの意識レベルはJCS III-100。左鎖骨骨折がみられ、頭部CTで両側前頭葉の挫傷と脳梁、基底核の点状出血とを認めた。翌日夕方には会話が可能な状態にまで回復したが、その後約1週間の健忘を残した。鎖骨骨折の経過は良好で運動障害を残すことなく1か月後に退院した。しかし、妻によると入院中からめまいを訴えることが多く、不機嫌で人が変わったようになっていたという。めまいは徐々に軽快し、退院5か月後に職場に復帰したが、単純ミスが目立ち、注意されると激昂する。注意散漫で指示の理解も悪く、上司の勧めもあって受診した。患者自身は「困ることはない。仕事もまじめにやっている」と述べる。疎通性は比較的保たれているが、長い質問は十分理解できない。神経学的所見と血液生化学所見とに異常を認めない。頭部CTでは両側側脳室の軽度拡大が見られた。
    この患者の心理・精神機能評価に有用な検査はどれか。2つ選べ
    • a Rorschachテスト
    • b 文章完成法テスト〈SCT〉
    • c Minnesota多面人格検査〈MMPI〉
    • d Wechsler成人知能検査〈WAIS-III〉
    • e 前頭葉機能検査[Frontal Assessment Battery〈FAB〉]
  • 関連トピック

    なし