産婦人科チャプター2.6内で「PRL値は上昇するがエストロゲン・プロゲステロンにより乳汁分泌しない」という説明がありました。
この説明から本問題では、卵巣からのエストロゲン・プロゲステロン低下によりPRL作用が高まるため乳汁漏出が起こると考え、eの卵巣を選択しましたが、
解釈としては、
そもそもPRL分泌量が上昇しないと乳汁漏出が起こらないため、PRL分泌亢進を促す甲状腺機能低下症(つまりc)を選ぶ
という考え方で正しいでしょうか。
理解としてはそれでOKです。
が、少し考えすぎな気がします。
出題者も、99%の受験生もそこまでは考えていないと思います。
私も今回、このようなトピックを立てていただいて初めて「なるほど、そう考えることもできるのか!」と驚いたくらいで、これまで意識していませんでした。
臨床医学は複雑にさまざまな因子が絡み合った結果が目に見えて現れてきます。
そのため、どうしても国試の過去問など、問題ベースで演習を突き詰めていくと、一定の矛盾に突き当たることがあります。
ある意味ペーパーテストの限界ですね。
この点を意識し、常に出題者の意図を察知した上でone best(s)を選んでいくスタンスが望ましいと考えます。
以下の記事も読んでみてください。
https://medu4.com/blog/prioritize
プロラクチンによって卵巣が抑制されて無月経になっているわけですから卵巣もこの疾患に関与しているとは言えないでしょうか
主訴に立ち返りました笑
http://fa.kyorin.co.jp/jsog/readPDF.php?file=to63/61/1/KJ00005131037.pdf
GnRHの低下による機序のほうが影響は大きいと見られていることは知っています
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