解決済 115D22 25.総論的事項

「創部に異常を認めない」について

お世話になっております。

この問題では、「創部に異常を認めない」から細菌感染は否定的という考え方をしています。
一方で、同じ115回の115C61では「カテーテル刺入部に異常を認めてない」とあるもののカテーテルからの感染症と判断しています。
もちろん、C61の方では明らかに炎症所見もあるので感染症を考えるのは分かるのですが、こちらのD22の方も感染症を否定しきるのは難しいのではないかと思いました。
創部とカテーテル刺入部の違いがあるとはいえ他方で異常を認めないから否定し、他方で異常を認めなくても考えるというのに正直うまく整理がつかないのですが、これはどのように考えたらよろしいでしょうか。

まあもちろん、国試の過去問を解いているうえで基本的に「創部に異常を認めない」で創部感染であった問題を見た記憶がないので、それまでといえばそれまでではあるのですが...

回答3件

  • 国試の問題はすべて同じ出題者が作っているわけではありませんので、作問者によって考え方が違います。すべて同じフォーマットで解けるとは限りません。
    今回で言えば、例えば115C60がqSOFA 3点なのに対し、本問(115D22)では1点である、などという点も感染症を考えにくくするポイントです。多角的・総合的に考察して下さい。

  • 研修医一年目です。今回の問題では炎症反応,WBCとも軽度高値にとどまっておりバイタルはやや血圧低く呼吸数が多いのみです。
    創部感染を疑うのであれば翌朝に発熱は発症時間として早いと思います。
    カテーテル(ルート)は通常自分の病院では1週間以内に入れ替えるように指導されています。それを超えると優位に感染のリスクが上がるからです。
    以上のことよりこの中では一番考えにくいのではと思います。

  • 既に解決済にしていただきましたが、穂澄先生、カーリー先生、お忙しい中ありがとうございます。
    qSOFAを取ってみたり経過時間を比較してみるというのは考えなかった視点でした。勉強になりました。

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  • 問題参照 115D22

    75歳の女性。左変形性膝関節症に対して、人工膝関節全置換術を受けた。翌朝、夜勤看護師から発熱していると報告された。意識は清明。体温37.4℃。脈拍92/分、整。血圧96/50mmHg。呼吸数20/分。SpO2 98%(room air)。血液所見:赤血球360万、Hb 10.1g/dL、Ht 34%、白血球9,800(桿状核好中球5%、分葉核好中球60%、好酸球3%、好塩基球2%、単球3%、リンパ球27%)、血小板20万。血液生化学所見:総蛋白8.0g/dL、アルブミン3.4g/dL、総ビリルビン0.9mg/dL、直接ビリルビン0.3mg/dL、AST 37U/L、ALT 18U/L、LD 208U/L(基準120~245)、ALP 320U/L(基準115~359)、γ-GT 9U/L(基準8~50)、CK 350U/L(基準30~140)、尿素窒素28mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL、血糖120mg/dL。CRP 8.7mg/dL。創部に異常を認めない。

    今後の対応として適切でないのはどれか。

    • a 離床
    • b クーリング
    • c 解熱剤投与
    • d 広域抗菌薬投与
    • e リハビリテーション開始
  • 関連トピック

    なし