平素よりお世話になっております。
精神科のCHAPTER 2において、種々の薬物の依存性及び耐性について解説がなされていますが、その中でカフェインは「(弱い)精神依存のみを呈する」と紹介されています。しかし、カフェインには頭痛や吐き気、発汗などの離脱症状があることが知られており、DSM-5では「カフェイン離脱」が正式な診断名として採用されております。このことに鑑みると、カフェインは精神依存のみならず、身体依存も呈するのではないでしょうか?
ご多用中恐縮ですが、ご回答のほどよろしくお願いいたします。
「カフェイン 身体依存」でチラホラヒットするも、あまり信憑性の高い記載はありませんでした。
114C63のように近年は栄養ドリンク由来のカフェイン中毒も増えていることから、今後はカフェインを精神依存も身体依存も耐性形成もすべてあるジャンルに含める流れになっていくのかもしれませんね。
現時点では111D3で(「最も」でオピオイドに負けるのでしょうが)カフェインがバツ扱いになっていますし、その他の国試過去問でカフェイン=身体依存が問われていることもないため、当面このままにしておきたいと思います(今後国試で白黒線引できるような出題があったら改訂することとします)。
しのらーさん
Upotodate参照したところ、DSM-5でもdoes not meet full criteria for dependence or abuseとあり、まだカフェインの依存性は研究途上みたいです。国試的ルールでは精神依存だけですが、実感としてたしかにカフェイン抜けるとだるい感じはありますよね……
https://www.uptodate.com/contents/benefits-and-risks-of-caffeine-and-caffeinated-beverages?search=caffeine%20addiction&source=search_result&selectedTitle=1~150&usage_type=default&display_rank=1#H37
参考
カフェイン中毒の総説的なスライド(要ログイン) エスタロンモカ2.5箱で致死量らしい
https://slide.antaa.jp/article/view/5949ad6c0ad0445e
もろエキスパートオピニオンなんですが、たしかにカフェインの嗜好歴を聞くように教えてもらってもいいと思います(その意味でこの問題は教訓的ですね)
https://twitter.com/cicada3301_kig/status/1290563052824223749
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