解決済 - 08.消化管

胃切除後の栄養代謝障害

98G101の問題です。
鉄欠乏性貧血に対して鉄剤投与をするのであれば、問題設定の術後5年の時点では症状が出現していると思われます(medu4の講義では胃切除後1〜3年で発症と書いてあります。起こりやすいというより、すでに発症しているという意味です)。
問題文の「5年前にBillroth II型法幽門側胃部分胃切除を受けた患者に起こりやすい栄養代謝障害」は「胃切除後3〜10年で発症する」巨赤芽球性貧血の対策としてビタミンB12投与という意味合いで、「水溶性ビタミン補充」が正答だと思ってしまうのですがどのように考えたらいいのでしょうか?
また、Billroth II型法では輸入脚の細菌叢変化で脂肪性下痢が生じることもあるので、摂取脂肪分を減らす意味合いでも「乳製品摂取制限」も正答に思えてしまいます。

回答4件

  • 問題へのリンクが貼れてないので,削除し,もう一度投稿し直したほうが良いかと思います!

    • ありがとうございます
      この問題は98G101の問題なのでリンクはありません…。

  • ググったら出てきました。

    98G101
    5年前にBillroth Ⅱ法再建幽門側胃部分切除術を受けた患者に起こりやすい栄養代謝障害の対策として適切なのはどれか。
    a 鉄剤投与
    b 高繊維食摂取
    c 高糖質食摂取
    d 乳製品摂取制限
    e 水溶性ビタミン補充

    ・5年前でしたら,完全にFeは枯渇していると思われるので,aが絶対的な正解なのではないかと思います。

    ・Vit.B12欠乏は術後5年頃からみられるようです。
    もちろん個人差でVit.B12も足りなくなっている可能性もあると思われますが,胃全摘に比べ部分切除では,内因子欠乏による巨赤芽球貧血は起こりにくいようです。(参考:http://www.chp.toyonaka.osaka.jp/blog/2013/0212.html 文献のリンクでなくてすみません)
    107A38は異全摘後5年の症例ですが,内因子欠乏による巨赤芽球貧血になっています。

    ・細菌叢変化による脂肪性下痢に対して乳製品摂取制限というのは,少し婉曲的かなと思います。

    答え有りきのケチをつけてみましたが,14年前と古く,問題を回収していた年の問題ですので。。。

    • 回答ありがとうございます!
      僕なりに回答を作ってみました。

      ・鉄は胃酸で還元されて十二指腸から吸収する
      →Billroth2だと十二指腸介さず、鉄が吸収される形態(Fe3+)になってても吸収する場所がない

      ・ビタミンB12は内因子と結合して回腸末端から吸収される
      →胃の部分切除なら内因子は噴門側の残胃から分泌されるため回腸末端から吸収される。

      この問題だと部分切除ってとこが味噌で、全摘だったら内因子欠乏も起きるから、5年も経ってたら鉄もビタミンB12も足りなくなります。

      昔の問題ですが色々と勉強になる問題でした。
      あつしどんさん、ありがとうございました。

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