お世話になっております。
114A40の東南アジア旅行帰りの発熱、水様性下痢の症例で、選択肢bの解説ではコレラであるとの記載がございますが、カンピロバクターではないでしょうか。
・38.3度の発熱がある点:コレラでは発熱が見られないことが多いようです。
・症状:コレラならば数時間で激烈な脱水となりますがこちらはそこまで重症ではありません。カンピロは血便のこともありますが水様であっても矛盾はしません、
・便グラム染色:カンピロではカモメ状の桿菌が特徴的ですが、コレラの便グラム染色の所見は特に聞かず、調べても特徴的なものは見つかりません。
お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
途上国、発熱、水様下痢、肝脾腫なしというあたりから、
旅行者下痢症(頻度的には、毒素原性大腸菌)を想起させる問題かと思いました。
https://www.idimsut.jp/didai/kansensho_13.html
解説をリライトしておきました。
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33歳の男性。下痢を主訴に来院した。2週間東南アジアを観光旅行し、2日前に帰国した。帰国日から水様下痢が出現し、昨日から38℃台の発熱が出現したため受診した。悪心はあるが、嘔吐はない。体温38.3℃。脈拍92/分、整。血圧120/78mmHg。呼吸数16/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音が亢進している。腹部全体に軽度の圧痛を認めるが、反跳痛は認めない。皮疹は認めない。
診断を確定するための検査で最も適切なのはどれか。