いつもお世話になっております。
本問題は腱板断裂に対する造影剤注入ですが、病気が見えるにも載っていないですし、実習の際にもなかなか見る検査ではなく、簡単な問題ではないと思うのですが、
94%と正答率が高い理由はなんでしょうか??
こんにちは。
ご質問に添えるかは分かりませんが、回答させて頂きます。解答に至った過程は以下です。
X線写真は特に異常には思いません。ところが、造影写真では造影効果の高い不整形な部分を認めます。
造影剤のリークで良さそうです。
となれば、リーク場所を確認するだけです。今回は、リークに関する選択肢がd,e以外ありません。
写真を見れば、明らかに肩峰下関節包と考えられますのでdを選びました。
さて、この問題で重要なのは、年齢と性別以外の臨床所見が一切記されていない事です。
関節炎であれば可動域制限が見られますし、占拠病変でも病変による臨床症状が見られるはずです。
それらが一切不明な中、造影写真だけが与えられています。
出題者は造影写真だけで導ける病態を想定している、というのが妥当でしょう。
さしあたり問いたいのは、肩峰の場所を分かっているかどうか、といったところでしょうか。
見たことがなくとも、基本的な知識の積み重ねで臨機応変に対処できます。
臨床症状が分からないのに診断を確定する検査至上主義は、避けた方が良いと思います。
私はこれが腱板断裂とは確定できませんでした。110E12のような所見が欲しいです。
出題者の立場に立って考えてみるとよいのかもしれません。
以上回答とさせて頂きます。失礼いたしました。
なるほど。納得しました。ありがとうございました!
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