103E26

63歳の女性の肩関節エックス線写真(A)と関節造影写真(B)とを別に示す。
みられるのはどれか。
滑膜の増生
関節包の弛緩
関節内の占拠病変
肩峰下滑液包への造影剤の流入
上腕骨頭骨髄内への造影剤の流入

解答: d

103E26の解説

造影写真に写っている高吸収の部位は造影剤である。関節造影では関節腔に造影剤を流し、その形状を観察する。関節包や靭帯の損傷・炎症があるとそこから造影剤が漏出することになる。
a 増生した滑膜が関節腔内を占拠していれば、その部分は造影剤が写らない。
b 肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)では、関節包が短縮したり癒着したりする。
c 占拠病変があればその部分は造影剤がうつらないはずであるがそのような所見はない。
d 正しい。滑液包へ造影剤が流入している様子が確認できる。肩峰と上腕骨の間の部位である。
e 造影剤は関節腔内にとどまっており、骨髄には流入していない。

正答率:94%

テーマ:肩関節エックス線写真と関節造影写真の読影

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