現在116回の過去問演習をしてるのですが、116C03において講座内の先生の解説とは違う導出をし正答を得ました。この導出が不適切なものか心配になりお問い合わせしました。
まず、b,cは標準的なエネルギー摂取の割合なので適切と考え、切りました。
その後、「腎機能がない」という記述とdの数値から、慢性腎臓病の食事療法でのタンパク質摂取量が確かこのぐらいかなと思い出し、腎機能がなく更にるいそう状態の高齢者には少ないタンパク質量なのではないかと考えマークしました。
最終的にa,eは積極的にバツには出来なかったですが,dが明らかにおかしく見えたため最終的に切る形になりました。
このような過程は医学的及び国試受験的に大丈夫なものなのでしょうか?
「CKDステージ3以降で蛋白制限」という知識からアプローチしている形であり、実質的に同じことに思いました!
もちろん問題ありません。
知識が多ければ多いほど、仰せのように知識から切れる選択肢は増えますが、同時に覚える量が増え忘却リスクも増えます。また、知らないと一発アウトという事態にもなりかねません。
ゼロベースで考えるほど、確信的に正解できる問題は減り、思考時間も増えてしまいますが、より広範囲に対応できることになり、初見の問題での応用性が増します。
どちらが優れ、どちらが劣る、ということはまったくなく、両方を兼ね揃え、そのバランスは個々人の記憶力や思考力に応じて調整してほしいと思っています。
講義内では「はい知識ですね。瞬殺」で終えてしまうとあっけない、というか、別に本を読んでいるのと変わらない話になってしまいますので、どちらかというと思考して導くことにスポットライトを当てて解説を進めることが多いため、今回のような疑問が湧いてきてしまったものと考えます。
今回は選択肢b、c的に「糖質:蛋白質:脂質=60:15:25」という大前提から導く形で講義内では解説していると思いますが、これもある意味「糖質:蛋白質:脂質=60:15:25」という知識が大前提となっています。「ゼロベース」とは言っても、結局のところ最低限の知識は必要であり、肝心なのはどの知識に優先順位が高く、どの知識は導けるから忘れてもいいのか、というメリハリを自身の中に持っておくことでしょう。
116C2のオンライン解説も、もしまだなら読んでみてください。
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低栄養が疑われる高齢者(BMI 18kg/m2、6か月で3kgの体重減少)で腎障害がない場合の栄養管理として適切でないのはどれか。