解決済 106D43 09.肝胆膵

PBCにおける抗核抗体

問題を解く上では関係ないですが質問です.
この問題では抗ミトコンドリア抗体上昇と皮膚掻痒感からPBCの可能性が高いと考えられますが,
抗核抗体もやや上がっているのでAIHの可能性も否定しきれないと思います.
これは誤植ではなくPBCでも抗核抗体が上がることもあるという理解でよろしいのでしょうか?

回答2件

  • PBCの合併症として、自己免疫性肝炎があることが知られています。なので、この臨床問題では、ご質問の通り抗核抗体が上昇しているので、PBCに加えて自己免疫性肝炎を合併したと考えられます。この場合、ウルソデオキシコール酸に加えて副腎皮質ステロイドを投与することを考慮するようです。ガイドラインでは厚労省の診断基準を満たすPBCに対して、ウルソデオキシコール酸に加えてステロイドを投与することを推奨しています。
    参照:http://minds4.jcqhc.or.jp/minds/PBC/pbc2012.pdf

  • PBCとAIHの合併なんですね!
    ありがとうございます.スッキリしました!

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  • 問題参照 106D43

    64歳の女性。皮膚の黄染を主訴に来院した。5年前から肝機能異常を指摘されていたが、自覚症状がなかったためそのままにしていた。3週前から皮膚の痒みが出現し、1週前に皮膚が黄色いことに気付いたという。服薬歴に特記すべきことはない。輸血歴はない。飲酒は機会飲酒。身長163cm、体重57kg。眼球結膜に黄染を認める。右肋骨弓下に肝を4cm、左肋骨弓下に脾を3cm触知する。血液所見:赤血球335万、Hb 10.8g/dL、Ht 35%、白血球3,300、血小板8.5万。血液生化学所見:総蛋白7.8g/dL、アルブミン3.2g/dL、総ビリルビン2.8mg/dL、直接ビリルビン1.8mg/dL、AST 186U/L、ALT 148U/L、LD 184U/L(基準176~353)、ALP 559U/L(基準115~359)、γ-GTP 253U/L(基準8~50)。免疫学所見:CRP 2.4mg/dL。HBs抗原陰性、HCV抗体陰性。リウマトイド因子〈RF〉陰性、抗核抗体40倍(基準20以下)、抗ミトコンドリア抗体80倍(基準20以下)。
    治療薬として適切なのはどれか。
    • a テトラサイクリン
    • b インフリキシマブ
    • c インターフェロンγ
    • d 5-アミノサリチル酸
    • e ウルソデオキシコール酸
  • 関連トピック

    なし