d「急性リンパ性白血病」の解説で「APLなど一部の白血病を除き、DICはきたしにくい」とありますが、DICの基礎疾患として急性白血病、敗血症、固形癌が三大要因として挙げられるほどですから、急性白血病はDICを来しやすいのではないでしょうか。
解説にも記載したようにb〜eはフェリチンが高度上昇しないので切れます。
が、それ以外の切り方を敢えて言うなら「ALLでDICをきたしやすいのか」という議論になったのだと思います。
>DICの基礎疾患として急性白血病、敗血症、固形癌が三大要因として挙げられるほど
↑ですが、文献によってマチマチのようです。
https://www.jbpo.or.jp/med/jb_square/dic/pdf/vol7_201802.pdf
↑たとえばこれの8ページだと「敗血症、ショック、悪性リンパ腫」と書いてありますね。
もちろん、ALLやCMLの急性転化でDICをきたす例もあります。しかし、覚えておくべきは「急性白血病の中でDICを最もきたしやすいのは急性前骨髄球性白血病〈APL〉」という知識です。
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1歳の男児。発熱を主訴に母親に連れられて来院した。5日前から発熱があり、活気不良となってきたため受診した。身長87.1cm、体重13.1kg。体温38.6℃。脈拍136/分、整。血圧98/54mmHg。眼瞼結膜は軽度貧血様であるが、眼球結膜に黄染を認めない。咽頭は発赤を認めない。左の側頸部に径1.5cmのリンパ節を2個触知する。胸骨左縁第2肋間にII/VIの収縮期雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を2cm、左肋骨弓下に脾を2cm触知する。下腿を中心に点状出血を認める。血液所見:赤血球366万、Hb 8.8g/dL、Ht 26%、白血球2,100(好中球10%、好酸球0%、好塩基球0%、単球4%、リンパ球51%、異型リンパ球35%)、血小板2.3万、PT-INR 1.6(基準0.9〜1.1)。APTT 41.6秒(基準対照32.2)、血清FDP 32μg/mL(基準10以下)。血液生化学所見:総蛋白6.3g/dL、アルブミン3.4g/dL、総ビリルビン1.0mg/dL、AST 317U/L、ALT 148U/L、LD 1,217U/L(基準397〜734)、γ-GTP 155U/L(基準8〜50)、フェリチン5,430ng/mL(基準7.4〜86)。
最も考えられるのはどれか。