解決済 107I51 05.感染症

結核の届出について

結核の届出についてなのですが、『1類、2類感染症の一部は擬似症の段階で直ちに保健所に届出をする』というようにmedu4公衆衛生で学んだと記憶していたのですが、解説文において『届出は早計である』との記述があり、解答はCとなっておりました。
①どの程度の症状、検査結果で擬似症と考えるのか
②そもそも擬似症で届け出るのか
③この問題は擬似症として見ているが、あくまでも確定診断を急ぐという意味でCを答えにしたままでよいのか
などの疑問を抱いております。
皆様どのように考えますでしょうか?
よろしくお願いします。

回答1件

  • 厚労省HP『感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について』に詳しい届出基準が記載されています。
    ※ハイフンを含むアドレスのため、リンクを貼るとエラーが起きてしまいますm(__)m
     「結核 届出」で検索し一番上にヒットするサイトです。

    『感染症法』によると、1類と2類の一部(結核含む)の疾患は、疑似症患者も届け出の対象となります。
    しかし、「疑似症の段階で直ちに届け出」ではなく、「確定診断には至らなかったものの、症状や所見から、
    疑似症患者と診断するに足る場合、直ちに届け出」というのが正しいかと思います。

    本問の場合ですと、
    PCR法による確定診断がついてから届出るのが大原則であるため、現段階では届け出は行わず、
    PCR陽性→確定診断つくため直ちに届け出
    PCR陰性→結核の診断には至らないが、症状・X線所見・喀痰塗抹陽性といった、
         結核を強く疑う所見を認めるため、疑似症患者として直ちに届け出
    という流れになるかと思います。どっちにしろ届け出は必要になりそうです。

    実際の臨床では多少違いがあるのかもしれません…
    お詳しい方是非ご教授下さいm(__)m

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  • 問題参照 107I51

    75歳の女性。咳嗽を主訴に来院した。3週前から咳、痰、全身倦怠感、食思不振および37℃台の微熱が出現し、市販の総合感冒薬で改善しないため受診した。胸部エックス線写真で右上肺野に空洞を伴う浸潤影と周囲の結節影とを認めた。喀痰の抗酸菌塗抹検査が陽性であったため患者を個室に入院させた。
    まず行うのはどれか。
    • a 保健所に届け出る。
    • b 抗結核薬を投与する。
    • c 結核菌のPCR検査を行う。
    • d 患者にN95マスクを着用させる。
    • e 結核菌特異的全血インターフェロンγ遊離測定法〈IGRA〉を行う。
  • 関連トピック

    なし