講義3の55:10あたり。2019あたらしい免疫p43
問題を正答する上では必要無い議論になります。
IgG4関連疾患の選択肢を除外する際、問題文中のIgGの値が上昇していない(基準値である)ことを理由としていますが、
同テキストp72のIgG4関連疾患のページや難病指定センターのページを読んだ限りでは、
IgG4関連疾患においては、IgG4/IgG 陽性細胞比上昇(≧ 40 %)というIgGの中でのIgG4サブクラスの比率が上昇するということであり、
IgG(サブクラス4つ)の合計の値は上昇していようがしていまいが診断には関係ない、という認識なのですが、如何でしょうか。
「最も考えられる疾患」という設問誘導ですし、敢えてIgGを基準値内にセットしたIgG4関連疾患を正解にする可能性は低いのではないでしょうか?
今回頂いた質問のレベルの議論を始めてしまうと、常にガイドラインの全診断項目を満たすかどうか、キチキチと調べ続けなければならなくなります。国家試験の出題者も、厚労省の編集者も、私達のような講師も、そして勉強を実際にする受験生も人間です。完璧なロボットではありません。厳格さを追求しすぎては疲れてしまいますので、ある程度肩の力を抜いて学習していただければ幸いです。
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