解決済 107A48 02.内分泌代謝

甲状腺クリーゼにおける副腎皮質ステロイドの意義

正答はeで納得なのですが、解説には抗炎症作用があり正解と書いていますが体温が高いのは甲状腺ホルモンの影響であり、炎症があるのか疑問です。また、個人的には甲状腺ホルモンによりコルチゾールが代謝されてしまうためコルチゾールの補充の意味でステロイドを使うと理解していたのですが実際のところはどうなんでしょうか?

回答2件

  • お世話になります。
    お二方のおっしゃる通りかと存じます。
    参考までに、「炎症」というのは何を意味するのか、調べたところ、
    甲状腺クリーゼの発症のメカニズムとして
    ① 侵襲により甲状腺ホルモンの感受性が増加・カテコラミンの増加
    ② ①に引き続いてサイトカインの放出

    が起こるそうです。
    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK448095/
    おそらく「炎症」は②を指しているのかと思います
    どうぞよろしくお願い致します。

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  • 問題参照 107A48

    23歳の女性。嘔吐と意識障害のため搬入された。付き添ってきた友人によると数日前から嘔吐が始まり、今朝から「錯乱状態となっている」という。高校生のころ甲状腺の病気で一時通院したが、薬疹が出たため中止したという。閉眼のまま身体をねじらせてうなるだけで呼びかけに反応しない。体温37.4℃。脈拍180/分、整。血圧104/60mmHg。眼球突出とびまん性の甲状腺腫大とを認める。著明な発汗を認める。血液所見:赤血球480万、Hb 14.5g/dL、Ht 46%、白血球9,000、血小板31万。血液生化学所見:尿素窒素34mg/dL、クレアチニン0.8mg/dL、総コレステロール119mg/dL、ALT 187U/L、FT4 13.8ng/dL(基準0.8~1.7)。
    治療として適切でないのはどれか。
    • a 輸液
    • b β遮断薬の投与
    • c ヨード摂取の制限
    • d メチマゾールの投与
    • e 副腎皮質ステロイドの投与
  • 関連トピック

    なし